Mac OS 10.11 El Capitanで日本語入力の既定のスペースを半角に設定する(最初にrootless設定を無効にする必要あり)
El Capitanではセキュリティ上の理由により /usr (/usr/local以外), /System などに書き込みができないようになっている。これはコマンドラインで sudo を使っても無理。
ところが、OS X付属の日本語入力を使用する場合、詳細設定で指定できる項目はあまりないため、例えばデフォルトのスペースを全角にするか半角にするかをGUIで設定できない。これについてはYosemiteで解決方法がすでに公表されている(下記参照)が、近く一般公開予定のEl Capitanでは同じ手順を使用できない。
El Capitanの日本語入力の設定で、既定の全角スペースを半角に設定するにはコマンドラインを使う必要があるのだが、関係する .plist ファイルは /System フォルダ内にあるので、sudoを使っても変更できない。そこで事前の手順が必要な訳だ。
1. コンピュータを再起動し、Cmd-R を押してリカバリーモードで起動する
2. 起動したらメニューバーで Utilities > Terminal の順に選択する
3. ターミナルに
csrutil disable
と入力してリターンキーを押す。
4. これで System Integrity Protection が無効になったのでコンピュータを再起動する。
5. System Integrity Protectionを再度有効にするには同じ手順に従い、ターミナルで
csrutil enable
とコマンドを入力する。
あとは他のサイトですでに言及されている手順に従って JapaneseIM の下記部分の設定を変更するだけ:
sudo pico /system/Library/Input\ Methods/JapaneseIM.app/Contents/Resources/KeySetting_Default.plist
そして以下の<string></string>内の全角スペースを半角に変更する。その直後で半角スペースを全角スペースにすれば、Shift+スペースで全角スペースを入力できるようになる。
<key>before_typing</key>
<dict>
<key>' '</key>
<dict>
<key>command</key>
<string>direct_input</string>
<key>character</key>
<string> </string>
以上。