A Translator's Rumblings

読書日記もあり

ATOK 2015 と Windows 8.1 で、ひらがな入力が勝手に半角英数に切り替わってしまう問題

私は Mac を主に使っているが、ソフトウェアや顧客の要件によってはしぶしぶ Windows を使わなければならないことがある(Parallels Desktop を使った仮想化環境で、Mac にインストール)。翻訳業のため、Windows で行う作業の99%は日本語を使っているため、定額利用で ATOK(現在の最新版は ATOK 2015)を導入している。手持ちの電子辞書やウェブを使った調べものはすべて Mac OS 側で行い、翻訳の入力を翻訳用の CAT と呼ばれるツールを使って入力するわけだが、1文翻訳して次の文に出てくる専門用語などを Mac で調べ、Windows の翻訳環境に戻ってくると、日本語入力オンのままにしてあったものが勝手に半角英数になっているではないか。というか、調べものがすんだ段階で翻訳文が頭にうかんでいるので、Windows に戻り次第、一気に翻訳文を入力し始める。するといきなり画面上に訳の分からぬローマ字が羅列され、「うわ、英数入力になっている」と気づくわけだ。

 

Windows では日本語しか使わないと割り切って、OS の設定は日本語のみにしている。だから IME の切り替えは基本的に ATOK の日本語入力 ON/OFF だけしか要らないはずなのだ。コンピューターは英国で購入したものなので、当然キーボードには変換に関連する専用キーはないが、日本語入力 ON/OFF の切り替え用ショートカットを自分用に設定しておけばすむはず。そういう設定で長年使ってきた。ところが2ヶ月前ほど突然、前述したように、毎文ごとに日本語入力を手動でオンにしなければならないという現象が発生した。どうもさまざまなバージョンの OS や ソフトウェア、IME の種類(MS IMEでも)でも発生しているようなので、いろいろなアドバイスに従ってみたものの、何をやっても解決せず、途方に暮れていた。MS IMEでも同じ現象が発生したので、これは IME ではなくて使っているソフトウェアのせいだろうか、などと考えたりした。Googleの日本語入力では、そもそもの日本語入力 ON/OFF 操作用キーボードショートカットが英国版キーボードではなぜかうまくいかず、これも代替手段として断念。結局辛抱強く手動で ATOK の日本語入力を数分ごとにオンにしていた。ところが、日本語入力オンのままでいてくれる場合もあって、それがどういうパターンの時に起こるのかもわからないため、期待して日本語を入力するつもりでキーを叩き始めると、やっぱり英数になっていたりして、さらに気が狂うのであった。

 

前置きが長くなったが、今日、突然この問題が解決した(ようだ)。設定は以下の通り。

[プロパティ(環境設定)]>[入力・変換]タブと開き、[入力補助]を選択。そこで「カナ入力時に自動的にカナロックを行う (K)」 のチェックを外す。するとその下の「詳細設定」ボタンがグレー化される。

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こうして変更を適用して保存したところ、何と問題がなくなったではないか!これまで調べたアドバイスでは「カナ入力時に自動的にカナロックを行う (K)」のチェックが入った状態で詳細設定を押した際に表示される画面内でこれにチェックを入れろだの何だの書かれていたのだが、私の場合はそれより一段階上の設定が間違っていたようだ。

 

個人的に、Windows関係のことについては、機能してくれればいいので詳細には一切興味がない。そのためどうしてこれがうまくいって、他のアドバイスがなぜすべてダメだったのか、憶測さえもできない。第一、カナロックというコンセプト自体知らない。

この情報が誰かの役に立つ保証もないが、2ヶ月間毎日のように苦しめられ、解決策を探すのにかなりの時間を浪費したので、一応ここに記しておく。